進路に悩んでいる高専生にも悩んでいない高専生にも

長岡高専生が作る新しい就活の形。オンラインインターンコンテストとは??

皆さんはビジコンやインターンに参加したいと思ったことはありますか??

ビジネスコンテストとは、参加者がさまざまなビジネスモデルを提案し、その優劣を競うコンテストのこと。最も優れたビジネスモデルを出した人にはその実現のための助成金が与えられることも。

ビジコンやインターンは学生が多い都会で開催されることが多かったり、求められるスキルが高くて応募しづらい…なんてこともありますよね。

そのような課題を解決するために長岡高専の横山さん達が考えたのがオンラインインターンコンテスト(略:オンコン)です。

今回は代表の横山さんにオンラインインターンコンテストとは一体どのようなものなのか??また、このような取り組みをはじめられたきっかけについて聞いてきました。

(聞き手:大久保和樹)

地方の学生でも、スキルのない低学年でも誰でも参加できるコンテストを。

早速ですが、オンラインインターンコンテスト(以降、オンコン)とはどのような取り組みなんでしょうか??

新しい就活スタイルを。ということで考えた取り組みで、インターンとビジネスコンテストという、企業と学生の接点となる取り組みをオンラインで、かつ新しい視点で組み合わせたものになります。意識したのは誰でも参加できる就活の形です。詳しく話していきます。

まず、期間と内容ですが、1月から2月まで、7週間の間に学生間でチームを結成し、企業から与えられた課題に対する解決策を考え、実際に事業計画書を作成し、プレゼンするという流れを想定しています。

この間ずっとオンラインでやりとりをするということですか??

そうですね。基本はオンラインです。最後の最終発表もビデオ通話で行います。
終了後は、優秀者を新潟県長岡市のNaDecBASEというインキュベーション施設に招いて表彰式を行う予定です。

新しい就活のカタチを。ということですが、これまでの就活との違いについて教えていただけますでしょうか??

はい。従来はリクナビなどの大手求人サイトに登録し、インターン応募やESを送付するような形が一般的でした。さらに最近は、学生はビジコンやその他のコンテスト等にチャレンジし、その実績をもとに企業から声をかけてもらうようないわゆる「逆求人型」の就活が現れました。
どちらにも共通しているのは、企業に見せるものは結果(学歴・ビジコン等の受賞歴)になってしまっているという点です。また、インターンやビジコンなどは、地方学生と都内の学生で、参加のハードルが全く違います。
この、

  • 企業に見えるのが履歴書では結果だけ→取り組みのプロセスから履歴書として、評価対象になるような仕組みに。
  • ビジコンやインターンは都市圏に集中している→オンラインで行うことで場所の垣根なく参加できる。(地方学生でも参加しやすい)
  • インターンやビジコンは低学年時の何も身につけてない状態では参加しづらく感じる(ハードルが高い)→低学年でも参加しやすい内容に。

という3点が大きな違いになります。また、特徴については以下のようなものが挙げられます。

繰り返しになりますが、オンラインでの取り組みのため、自宅で行うことができます。
つまり、地方学生でも参加しやすくなっています。
また、インターンとして、企業から課題を与えられて取り組むのですが、学生でチームを組み、学生主体で動いていきます。
そう言った過程を企業側はみることができるので、プロセスを通じて、学生を評価するという形になります。
従来の逆求人型にあるような、結果やスキルの優劣だけではない、その人自身のいろいろな面を評価されることになります。
これまでと何が違うの?と思うかもしれませんが、スキルが身についていなくても、アイデアを出したり、みんなで取り組んでいくときにどのようにみんなと関わっていくかというような部分での評価を見られるということであり、スキル面では差が出る低学年でも同じように評価を受けられるということになります。
これは、これまでは就活としてハードルになっていた地方であったり、低学年であったりという垣根をなくすことができる仕組みとして考えています。
つまり、誰でも参加できる就活の形です。

企業側として考えた時にも、違いがあったりするんでしょうか??

そうですね。ある企業の方と話していて、アイデアを1から100にする人というのは何年も努めた人たちの方が得意で、じゃあ新戦力の得意分野は何かというと、0から1のアイデアを生み出すことでは?ということになったんです。
0から1のアイデアを生み出す力のある人たちが企業にとって本当に必要な人材なのでは?という仮説です。
この考えから、0から1のアイデアを生み出す力のある人を企業側として見抜くことができるという仕組みを意識しました。スキルセットとは違い、履歴書では見れないところが見れるのがコンセプトの1つです。

原型はフィンランド留学時のビジコンで生まれた

「オンコン」がどのようなものなのか?という点について詳しく聞けたところで、次にどのように「オンコン」が生まれたのかについて、教えていただいてもいいでしょうか?

はい。経緯を説明するために、まず自分自身について話させてください。
自分は今、長岡高専の専攻科2年生(大学4年生にあたる)で学生です。
高専生の中では圧倒的にビジコンの経験がある自信があり、喋るのも嫌いじゃなく、全国の知り合いとともにこの団体を運営したりしています。つまり、高専生の中で結構アクティブな方なんですね。

こうやって言うと、元からすごいアクティブなやつみたいですが、僕自信がアクティブになったのは、たまたまチャンスがもらえたからなんです。
というのも、元々高専に入ったのは親元を離れたいからというネガティブな理由だったし、高専に入ってからも”優秀なエンジニアになりたい”というような目標があったわけでもないので、ぐうたら過ごしていました。
さらに英語が苦手で、偏差値で言うと23くらいしかなくて。全体の成績としても毎年留年候補に名前が上がっていたくらいです。笑
そんな中、なんだかんだ進級して研究室配属を決めるという時に、最下位だったので研究室を選べなかったんですね。でも、専攻科に入ったら選べることがわかったので、専攻科に入ろうと。しかし、専攻科に入るにはTOEICが必要でした。
そこで専攻科に入るためにTOEICを2ヶ月で300点ほど上げました。そしてTOEICが600点代になったことで、クラスの中でそこそこ英語が得意なやつになり、留学の話をかけてもらい、フィンランドに留学することになったんです。

元々は研究室を選ぶために苦手な英語を勉強したら留学をすることになったんですね。なかなか見ない流れですね。笑

そうですよね。フィンランドでは立教大学から留学していた学生と組んでビジコンに出場し、優勝するんですが、そもそもビジコンに出たきっかけも単位が足らないと言うことで、課外活動の単位をとるためだったんです。
初めてビジコンに出た時には英語もできず、アイデアもそこそこのものしか出ず、ボコボコにされました。笑
そこで2回目では立教大学の学生と組んで、リベンジしたんですね。
この時、組んでいた立教大学の学生と一緒に考えたアイデアが、「オンコン」の原型です。
留学の期間の関係で、銀行から融資をいただく話を断り、帰国したんですが、日本で続けていこうと言うことで現在のオンコンが生まれました。


優勝した時のプレゼンの1ページ。これが横山さんの目指す理想の形だと言う。

相互に相性がわかり、スキルアップもできる就活スタイルへ

オンコンとは何か?どのようにして生まれたのか?と言うことがわかったところで、次にこのオンコンで目指す未来について教えていただけますか??

サイトにVisionとして書いてあったり、代表の言葉として書かせていただいてるんですが、地方にいても、海外にいても隔てなく、企業と学生が相互に相性を測れ、スキルアップもできる。そんな風に就活のカタチが変わることを目指しています。

また、留学していた時に、高専生って大学生と絡むと面白いな。ということと、大学生の中でも学部によってビジコンなどに出ている層って偏りがあるなということに気付きました。だから誰でも参加できる仕組みを作りたいんです。
いろんな学部の学生や、高専生が一緒になった方が絶対に面白いものが作れるよなと。

高専生が大学生と絡むと面白いと言うのはどのように面白いんでしょうか??

高専生ってハッカソンに出たりするアクティブな層であってもなかなか他の分野の人と絡まないんですよね。それってすっごいもったいなくて。さらに、高専の中でいるだけの学生とかもそうです。
高専生って絶対何かきっかけがあれば変われるはずなんですね。僕みたいに。
高専に入れてる時点で、みんなそういう能力はあるんです。
変わってないと言う人は、高専のカリキュラムだけではたまたま変われなかっただけなんです。高専のカリキュラムだけで尖れる人って本当に少ないと思っていて、それに加え自分から挑戦することで、変われるんじゃないか?と思ってます。それが「オンコン」であれば嬉しいし、そうなることを目指しています。

僕自信がアクティブになったのは、たまたまチャンスがもらえたから

参加しようか悩んでいる高専生に向けて何かメッセージをもらえますか?

繰り返しになりますが、僕はたまたま機会が巡ってきたことでアクティブになり、面白いことができるようになったんですね。元々すごいことができなくても、機会があれば、高専で最下位だった自分でもたまたま訪れたチャンスでこんなことをできるようになったので、みんなもチャンスを手にして欲しい。
どんな人でも参加して欲しいです。

また、企業の方には、「高専の最下位だった人でも、こんなにアクティブにいろいろできるので高専生を信じてくれませんか?」と言うことを伝えたいです!!

ありがとうございました!!


募集要項はこちら

応募期間:12/11~1/11
https://prossell.jp/

また、オンコンは協賛していただける企業も募集しています。
詳細はこちらから↓
https://prossell.jp/corporates

執筆:大久保和樹
編集:若林拓海

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